50代になると、髪の乾燥やパサつきだけでなく、頭皮の乾燥、べたつき、分け目まわりの見え方などが気になることがあります。髪をきれいに見せたいときは、毛先だけを整えるのではなく、髪が生えている頭皮を清潔に保ち、毎日の洗髪や乾かし方を丁寧に続けることも大切です。
頭皮ケアというと、特別な美容液やマッサージを思い浮かべることがありますが、まず意識したいのはシャンプー、すすぎ、ドライヤーといった日常のお手入れです。頭皮を強くこすったり、多くのアイテムを重ねたりする必要はありません。
ここでは、50代から取り入れたい頭皮ケアについて、洗い方や乾かし方、保湿、スタイリングまで基本をまとめます。
50代の頭皮ケアは毎日の状態を確認することから始める
頭皮の状態は一年を通して同じではありません。夏は汗や皮脂によるべたつきを感じやすく、空気が乾燥する季節にはつっぱり感やカサつきが気になることがあります。
まずは、洗髪後の頭皮が乾燥して感じるのか、夕方になるとべたつくのか、かゆみや赤みがないかなどを確認してみましょう。髪の状態だけでなく、頭皮の感触もシャンプー選びやお手入れ方法を考える目安になります。
「50代だからこの方法」と決めるのではなく、その日の頭皮や髪の状態に合わせて調整することが大切です。
シャンプー前の予洗いを丁寧に行う
シャンプーを使う前には、ぬるま湯で髪と頭皮をしっかり濡らします。髪表面のほこりや汗などを流しておくことで、シャンプーを泡立てやすくなります。
予洗いが短いと泡立ちにくく感じ、必要以上にシャンプーを追加してしまうことがあります。最初から多く使うのではなく、髪と頭皮を十分に濡らしてから適量を使いましょう。
お湯は熱すぎない温度を意識します。熱いお湯を使ったあとに頭皮の乾燥感が気になる場合は、温度を見直してみるのもひとつの方法です。
頭皮は爪を立てず指の腹で洗う
頭皮をすっきりさせたいからといって、爪を立てて強く洗う必要はありません。シャンプーを十分に泡立て、指の腹を使って頭皮をやさしく洗います。
生え際、頭頂部、耳の後ろ、襟足などへ指を移動させながら、力を入れすぎずに洗いましょう。髪そのものをゴシゴシこすり合わせるのではなく、頭皮を洗うことを意識すると髪の絡まりも抑えやすくなります。
長時間洗えばよいわけではありません。適量のシャンプーを使い、短時間でも丁寧に洗うことを基本にしましょう。
すすぎは生え際や耳の後ろまで丁寧に行う
シャンプーでは、洗う工程と同じくらいすすぎも大切です。額の生え際、耳の後ろ、襟足などは泡が残りやすいため、意識して流しましょう。
髪の長い部分だけにお湯を当てるのではなく、頭皮までぬるま湯が届くようにすすぎます。髪を少し持ち上げながら流すと、根元までお湯を通しやすくなります。
すすぎ残しがないよう丁寧に行いながらも、必要以上に熱いお湯を長時間当て続けないようにしましょう。
トリートメントは頭皮ではなく毛先を中心に使う
一般的なトリートメントやコンディショナーは、髪の中間から毛先を中心に使うものが多くあります。毛先の乾燥が気になる場合も、根元まで多くつける必要はありません。
頭皮につけることを想定していない商品を根元へたっぷり使うと、髪質によっては重く感じることがあります。使用する範囲や置く時間は、商品ごとの使い方を確認しましょう。
頭皮用として作られたアイテムと毛髪用のトリートメントでは使い方が異なるため、それぞれの用途に合わせることが大切です。
洗髪後は頭皮までしっかり乾かす
洗髪後はタオルで髪を強くこすらず、頭全体を包むようにして水分を取ります。そのあと、ドライヤーを使って頭皮と根元から乾かしましょう。
毛先だけが乾いていても、根元に水分が多く残っていることがあります。まず頭皮と根元を乾かし、ある程度乾いてから髪の中間、毛先へと進むと効率よく乾かせます。
ドライヤーを頭皮へ近づけすぎたり、同じ場所に熱風を当て続けたりせず、少し動かしながら使いましょう。
頭皮の乾燥が気になるときは頭皮用保湿アイテムも選択肢
洗髪後に頭皮の乾燥感が気になる場合は、頭皮用のローションや美容液などを取り入れる方法があります。
頭皮用アイテムには、みずみずしいローションタイプやスプレータイプなどがあります。髪全体へ多くつけるのではなく、分け目を作りながら頭皮へ少量ずつなじませると使いやすくなります。
使用するタイミングや量は商品によって異なるため、記載されている方法を確認しましょう。新しいものを使う場合は、頭皮の様子を見ながら取り入れることも大切です。
頭皮マッサージは力を入れすぎず短時間で行う
シャンプー中や頭皮用ローションを使ったあとに、指の腹で頭皮へやさしく触れるお手入れを取り入れる方法もあります。
強く押したり爪を立てたりせず、頭皮を傷つけないよう軽い力で行います。長時間続ける必要はなく、毎日の洗髪の中で無理なく取り入れられる程度で十分です。
頭皮用ブラシを使う場合も、強くこすらず、商品に記載された使い方に沿って使用しましょう。
分け目を固定しすぎずスタイリングも工夫する
髪をきれいに見せたい場合は、頭皮ケアとあわせて根元のスタイリングも考えてみましょう。いつも同じ場所で分けていると、根元が一定方向へ寝て見えることがあります。
朝のスタイリングでは、分け目付近を軽く湿らせ、いつもの方向とは反対側にも髪を動かしながらドライヤーを使う方法があります。根元が立ち上がることで、全体に自然なふんわり感を出しやすくなります。
ヘアオイルやワックスなどを使う場合は、根元へ多くつけず、毛先を中心に使うと軽い仕上がりを残しやすくなります。
紫外線を浴びる日は頭皮も意識する
屋外で長く過ごす日は、顔や体だけでなく頭皮も紫外線を浴びます。分け目部分は特に露出しやすいため、帽子や日傘などを利用する方法があります。
髪や頭皮に使えるUV対策用品を取り入れる場合は、使用できる部位や使い方を確認しましょう。汗をかいた日は、帰宅後にやさしく洗髪して清潔に整えることも大切です。
季節によって頭皮の感じ方は変わるため、夏と冬で同じお手入れにこだわらず、環境に合わせて調整しましょう。
頭皮用アイテムを増やしすぎない
頭皮のことが気になり始めると、シャンプー、ローション、美容液、ブラシなどを一度に増やしたくなることがあります。しかし、多く使えばよいとは限りません。
まずはシャンプーとすすぎ、ドライヤーといった基本から確認し、それでも乾燥などが気になる場合に必要なものをひとつずつ取り入れると、自分に合うかを判断しやすくなります。
新しいアイテムを使って赤み、かゆみ、腫れなどが現れた場合は使用を中止しましょう。
抜け毛や頭皮の異常が気になる場合は医療機関へ相談する
毎日のヘアケアで髪を整えることと、髪や頭皮そのものの状態について判断することは分けて考える必要があります。
短期間で抜け毛が大きく増えたと感じる場合や、頭皮の赤み、強いかゆみ、痛み、湿疹などが続いている場合は、化粧品やシャンプーだけで対処しようとせず、皮膚科などへ相談しましょう。
気になる状態が続くときは、早めに確認しておくことが大切です。
まとめ|50代の頭皮ケアは洗う・すすぐ・乾かす基本から整えよう
50代からの頭皮ケアでは、特別なことを増やす前に、毎日の洗髪方法を丁寧に整えることが基本です。シャンプー前には予洗いを行い、指の腹で頭皮をやさしく洗い、生え際や襟足まで丁寧にすすぎましょう。
洗髪後はタオルで強くこすらず、頭皮と根元からドライヤーで乾かします。乾燥が気になる場合には、頭皮用のローションや美容液を少量取り入れる方法もあります。
毛先にはまとまり感を、根元には軽さを残すようにお手入れを分けることで、髪全体も整って見えやすくなります。今の頭皮と髪の状態を確認しながら、無理なく続けられる基本のケアを積み重ねていきましょう。
