50代になると、分け目や生え際、こめかみなどの白髪が気になり、これまでのヘアカラー方法を見直したくなることがあります。白髪ケアには、髪全体を染める方法だけでなく、白髪と周囲の髪の色差を目立ちにくく見せる方法や、外出前に気になる部分だけを一時的にカバーする方法もあります。
大切なのは、白髪をすべて同じ方法で整えようとしないことです。染める頻度を少なくしたい、伸びてきた根元が気になる、自然な色合いを楽しみたいなど、目的によって選びやすい方法は変わります。
ここでは、50代の白髪ケアで知っておきたい「染める・ぼかす・隠す」の違いを整理しながら、自宅でのお手入れや美容室で相談するときに確認したいポイントをまとめます。
50代の白髪ケアは染める・ぼかす・隠すの違いから考える
白髪ケアには大きく分けて、白髪そのものに色を入れる「染める」、白髪と黒髪の色差をやわらげて見せる「ぼかす」、気になる部分を一時的に目立ちにくくする「隠す」という考え方があります。
白髪の本数が少ない時期と、分け目や顔まわりにまとまって見える時期では、使いやすい方法も異なります。また、毎月しっかり染めたい方もいれば、白髪を生かしながら自然に整えたい方もいます。
どの方法が正解ということではありません。白髪の見え方、髪の長さ、カラーにかけられる時間などを考え、自分が続けやすい方法を選びましょう。
しっかり染めたい場合はヘアカラーを考える
白髪を周囲の髪となじむ色に整えたい場合は、白髪染めを含むヘアカラーが選択肢になります。髪全体を染める方法のほか、伸びてきた根元だけを染める方法もあります。
全体を毎回染めるのではなく、根元が気になる時期にはリタッチを取り入れるなど、髪の状態に合わせて施術範囲を変える方法もあります。美容室では現在の髪色や白髪の割合を見ながら相談できます。
自宅用のヘアカラーを使う場合は、使用方法や放置時間を確認し、酸化染毛剤では使用前に毎回パッチテストが必要です。過去に問題なく使えた製品でも、表示された注意事項に従って使用しましょう。
根元だけ気になる場合はリタッチで整える方法もある
髪全体の色は気に入っているものの、分け目や生え際の白髪だけが目につく場合には、根元部分を中心に染めるリタッチがあります。
毎回毛先まで染めなくてもよいため、現在の髪色を保ちながら伸びた部分を整えたい場合に考えやすい方法です。ただし、過去に染めた部分と新しく染める部分の色を自然につなげるには、色選びも重要になります。
自宅で行う場合は塗布範囲が広がりすぎないようにし、美容室を利用する場合は前回のカラー時期や普段気になりやすい場所を伝えておくと相談しやすくなります。
白髪ぼかしは色の差をやわらげて見せたい場合に
白髪ぼかしは、白髪を濃い色で均一に覆うことだけを目的とせず、白髪と周囲の髪の色差をやわらげて自然になじませて見せる考え方です。
美容室では、白髪の割合や髪型に合わせて明るさを調整したり、細かなハイライトなどを組み合わせたりする方法があります。白髪を完全に見えなくする仕上がりとは異なり、伸びてきた部分との境目を目立ちにくく見せたい場合にも選択肢になります。
希望する仕上がりによって施術方法が異なるため、「白髪をどの程度残して見せたいか」「全体をどの程度明るくしたいか」などを美容師へ伝えて相談しましょう。
ハイライトを使う白髪ぼかしは仕上がりの明るさを確認する
白髪ぼかしでは、細かなハイライトを入れて髪全体に明暗をつくり、白髪と黒髪の境界をなじませて見せる方法があります。
ただし、ハイライトを入れれば必ず好みの仕上がりになるわけではありません。明るさや入れる範囲によって印象が大きく変わるため、普段の服装や仕事で許容できる髪色も考えておきましょう。
ブリーチを伴う施術では髪の感触が変わる場合もあります。カラー履歴や髪の状態を美容師へ伝え、施術後のトリートメントや自宅でのお手入れも含めて相談すると安心です。
カラートリートメントは日々のお手入れに取り入れやすい
白髪用カラートリートメントは、トリートメントをする感覚で髪表面へ色を重ねていくタイプがあります。使うたびに少しずつ色合いを整えていくものが多く、自宅で白髪を目立ちにくく見せたい場合の選択肢になります。
一般的な酸化染毛剤とは染まり方や色持ちが異なるため、一度でしっかり色を変えたい場合とは使い方が異なります。また、商品によって使用頻度や放置時間もさまざまです。
浴室やタオルへ色がつくこともあるため、使用時の注意事項を確認しましょう。今後美容室でカラーを予定している場合は、カラートリートメントを使っていることを事前に伝えておくと相談しやすくなります。
ヘアマニキュアは髪表面を着色して整える方法
ヘアマニキュアは、髪表面を中心に着色して白髪を整える方法です。一般的な酸化染毛剤とは染まり方が異なり、地肌へ薬剤をつけないように塗布することが基本になります。
白髪の量や元の髪色によって発色の見え方が変わるため、希望する色合いとの相性を確認して選びましょう。
自宅用を使う場合は、生え際や衣服への色移りにも注意が必要です。商品ごとの使用方法を守り、初めて使う場合は注意事項まで確認しておきましょう。
伸びた白髪をすぐ整えたい日は一時着色タイプで隠す
美容室へ行くまでの数日間や、外出前に分け目の白髪だけが気になる場合には、一時的に色をつける白髪隠しが便利です。
マスカラ型、ブラシ型、スティック型、ファンデーション型、スプレー型などがあり、分け目、生え際、こめかみなど使いたい場所によって選び分けられます。
髪を洗うと落とせるタイプが多く、根元が少し伸びてきた時期の補助として使いやすい方法です。汗や雨への強さ、衣類への色移りなどは商品によって異なるため、使い方を確認しましょう。
分け目にはパウダーやファンデーション型が使いやすい
頭頂部や分け目にまとまって白髪が見える場合は、パウダーやファンデーションのように塗布できるタイプが使いやすいことがあります。
広い範囲を一度に濃く塗るのではなく、白髪が気になる部分へ少量ずつなじませます。地毛よりかなり濃い色を選ぶと塗った場所が目立つ場合があるため、自分の髪色に近い色を選びましょう。
分け目を少しずらしたり、根元をふんわり乾かしたりする方法と組み合わせると、一時着色アイテムを多く使わずに整えやすくなります。
生え際やこめかみにはマスカラ型も選択肢
顔まわりやこめかみなど細かな白髪には、ブラシやマスカラのように塗れるタイプがあります。
一度に多くつけると髪が固まって見える場合があるため、ブラシについた量を調整し、白髪へ少量ずつなじませましょう。乾く前に手や衣類が触れないようにすることも大切です。
顔まわりは目につきやすい場所だからこそ、すべてを濃く塗りつぶすより、周囲の髪になじむ程度に整えると自然です。
染める頻度は白髪の量と気になり方に合わせる
白髪が見えたらすぐに毎回全体を染めなければならないわけではありません。分け目だけ気になる場合は一時着色アイテムを使い、次のカラーまでつなぐ方法もあります。
全体染め、リタッチ、白髪ぼかし、一時的な白髪隠しを組み合わせることで、自分の予定や髪の状態に合わせて調整できます。
カラーの頻度に迷う場合は、現在の白髪の割合や髪の状態を美容師へ相談し、無理なく続けられる方法を考えましょう。
カラー後は毛先の乾燥やまとまりにも目を向ける
白髪ケアでは色だけでなく、カラー後の髪の感触も確認しておきましょう。毛先がパサついて見える場合は、シャンプーやトリートメント、洗い流さないヘアケア用品などを組み合わせます。
トリートメントは中間から毛先を中心になじませ、ヘアオイルやミルクも一度に多く使わず少量ずつ調整しましょう。根元を重くしすぎないことで、髪全体を自然に整えやすくなります。
濡れた髪を強くこすらず、洗髪後は根元からドライヤーで乾かすなど、普段の扱い方も大切です。
頭皮に異常があるときは無理に染めない
頭皮に赤み、かゆみ、傷、湿疹などがある場合は、無理にヘアカラーを行わないことが大切です。使用できる状態かどうかは製品の注意事項を確認しましょう。
ヘアカラーを使用して違和感や異常が現れた場合は使用を中止します。特に酸化染毛剤でアレルギー症状を経験したことがある場合は、自己判断で再使用しないようにしましょう。
頭皮の状態が気になる場合は、カラーを続ける前に皮膚科などへ相談する方法があります。
まとめ|50代の白髪ケアは染める・ぼかす・隠すを使い分けよう
50代の白髪ケアには、髪へしっかり色を入れる方法、白髪と周囲の髪の色差をやわらげて見せる方法、気になる部分だけ一時的に隠す方法があります。
全体の白髪を整えたい場合はヘアカラー、伸びた根元にはリタッチ、白髪を生かしながら自然になじませたい場合は白髪ぼかしなどが選択肢になります。美容室へ行くまでの分け目や生え際には、一時着色タイプを利用する方法もあります。
白髪をすべて同じ方法で整える必要はありません。髪の状態、白髪の見え方、カラーにかけられる時間などを考えながら、染める・ぼかす・隠すを無理なく組み合わせ、自分らしく続けやすい白髪ケアを選んでいきましょう。
